2022/10/09 16:59

移住を真剣に考え始めたのですが、カミさんや子供達の事もあって中々覚悟がつかないまま時だけが過ぎて行きます。


途中途中でカミさんに相談したりもしてみましたが、真剣に受け止めてくれません。

そりゃ当然ですよね。

それに、田舎で農家をやりたい!と言っても、どうすれば良いのか皆目見当もつきませんし。


でも、長男が中2になった頃、もし高校生になってしまったら移住の実現はどんどん先延ばしになってしまって、少なくとも下の娘が高校卒業する6年後より先になっちゃうんじゃないかと。

そしたら私は爺さんになってしまいます。

移住先となるだろうどこかの町だか村の人たちも、ヨレヨレの爺さんよりも、まだかろうじて体力が残っている40代の方が良いだろうなあ、、と。


で、嫌がるカミさんをなだめて有楽町で行われていた移住相談会に連れ出し、いくつかのブースで話しを聞いたりしてみました。

最初からぼんやりと山梨か長野と言う思いがあって、まずはキャンプでよく行っていた道志村の話しを聞いたのですがなんかピンと来るものがなくて悩んでいました。決め手が無い。


農家になる為にどうしたらよいのか?作物は何にするのか?


なんだかモヤモヤした気持ちが続き、とりあえず移住後にいきなりなんらかの農家になるのは難しいと思い、まずはネットで農業関連の仕事を探し始めました。

そこで農業について学び、いずれ独立するつもりで。

そして長野県や山梨県の農業法人の求人を探しまくり、いくつかに問い合わせしました。

その中で応募後すぐに連絡が来た長野県の会社に、その業務内容や待遇も納得出来るものだったし、何よりご担当の方の対応が誠実だったのでその場で面接日時を決めてしまいました。

職場は移住した須坂市内でしたが会社は山ノ内町にあり、面接に家族の同席も勧められていたため家族には面接という事を内緒にして山ノ内町に出向きました。


最初のうちはカミさんは「騙された」と言っていましたが、長年一緒にいるもので私の性格をわかってくれていて最後には渋々了解してくれました。諦めたのでしょうね。


無事採用が決まり、初出勤は半年後。

その間にマンションを売りに出し、子供の学校やらなんやらの手続きをして、凄く忙しい半年でしたね。

日時が決まっているので、それまでにマンションが売れるのか心配でしたが、無事買手が決まりホッとしました。

すると今度は自分達が住む家問題が出て来ます。

いきなり購入するのもどうかと思い賃貸で探しました。

我が家にはワンコと言う家族もいます。

せっかく地方へ移住するのにペットOKの集合住宅は嫌だったので、空き家バンクで古民家的な物件を探しましたが中々決まりません。

やはり賃貸だとペット不可ばかりです。

最終的に民間の不動産会社で良さげな物件を見つける度に須坂市へ内見に行き、ペットOKな築100年近い物件を探し出しました。

家賃は81,500円

東京圏の感覚からすると、敷地は200坪くらいあるし古民家とは言え5DKの広さだし、オール電化にリフォームしてあるしで安く感じていました。

当初は。

でも、色々な人に話しを聞いていくと地域相場からすると高すぎると言う感想が多く、何より当然ですが収入は今までの1/4以下の状況だし、手持ちの資金は2年くらいで底をつきました。


ちなみに今は須坂市の隣の高山村へ引越し、私とタメの築年数且つ敷地は400坪くらいあって18,000円です。給湯は灯油なのでお金は灯油代は嵩みますが、それでもだいぶ助かる値段です。


話しを少し戻します。

本来の順番と逆ですが、無事仕事も住む家も決まったし須坂市について色々と話しを聞きたくて、銀座にある"銀座NAGANO"で行っている須坂市への移住相談会を予約して気候や学校関係や主な作物など、思いつく限り質問しました。

そこでシャインマスカット栽培が盛んだと伺い、ぶどう農家を目指す事にしました。

なんだかんだ言ってもお金は必要だし、であれば高値で売れるシャインマスカットやナガノパープルが良いなと。美味しいし。


で、無事に引越しが済み農業法人で働き出したのですが、そこは果樹とは全く関係がない作物で(先に仕事決めたので当然ですね)、それなりに勉強にはなったのですが、収入面の話しが全く違い何故か職場も須坂市ではなく山ノ内町だし、一年経たずに辞めました。

人脈が出来るまで数年は働くつもりだったんだけど、、、